芝知美 ブログ

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身寄りのない成年被後見人の入院・死亡2

前回からの続きです。
 
 

家族のいない方の場合、
医師は成年後見人に今後の治療方針を
たずねてくる。
 
 

本人に意向を聞こうとするも、
今、置かれている状況すらわかっていない状態で
あるから、今後のことは判断できず
「誰か」が決めなくてはいけない状態であった。
 
 

本人を何十年も見守ってきた支援者の方、
地域包括支援センターの担当の方、
施設の方、そして成年後見人である私、スタッフで
ケア会議を開く。
 
 

今後の治療方針を決めるしかない。
 
 

とはいえ、
重すぎる内容のため、
簡単に決断できない。
 
 

本音を言えば、誰も決断したくない。
 
 

だって、その決断次第で、
本人の命の終わりが左右されてしまう
可能性があるのだから。
 
 

その重みを背負いたくないし、
また背負えない。
 

 

前回も注意書きで記載したが
現在、成年後見人に医療同意を付与する方向で
検討が進められている。
 
 

しかし、場合によっては命にかかわる決断を
成年後見人に背負わせることは
過度の負担にならないか。
 
 

また例えば私が特定の宗教を信仰しており
医療に関しての独自の考え方を持っている
場合、どうするのであろう。
 

本人と成年後見人の思考は違うわけであるが
本人の意思は確認できない状態の中、
成年後見人の判断にゆだねてしまっていいのだろうか。
今回のように長年支援している方々がいて
本人の人となりを多少なりとも知っている人が
いればまだしも、支援者も誰もいなく、
後見人も就任前の本人を知らない場合、
本人の意思の推測をどのように行えばいいのか。
 
 

結論を先延ばしにしても
本人の状況は日に日に悪化し、
どちらにしても早い段階で
「誰かが」決めなくてはならない。
 
 

結局、ケア会議を経て、
成年後見人が主導で以下を決めた。
 
 

1.延命治療は行わない、
2.抗がん剤は行わず、痛みなく穏やかに暮らせるように
治療を行う。
 
 

同時に亡くなった場合の対応について
も話し合った。
ここについては、金銭的な問題もあり、
本人の亡くなった親の意向を継いで
取り行うことに決めた。
 

つづく

 

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