【相続/Q24】【民法改正】配偶者居住権の存続期間中、配偶者は居住建物を使用する際にどのような義務が生じますか?
配偶者居住権の存続期間中、配偶者は居住建物を使用する際にどのような義務が生じますか?
配偶者居住権を取得した配偶者は、無償で居住建物に住み続けることが
できますが、以下のような義務が生じます。(民法第1032条)
① これまでと違う方法で建物を使用することの禁止
② 建物の使用にあたって、建物を借りて住んでいる場合
と同様の注意をはらうこと。
③ 配偶者居住権の譲渡禁止
④ 建物の無断増改築の禁止
⑤ 第三者に建物の無断使用収益をさせることの禁止
配偶者がこれらの義務に違反し、居住建物の所有者が相当の期間を
定めて是正を催告し、その期間内に是正がされない場合、
所有者は、配偶者居住権を消滅させることができます。
※③の配偶者居住権の譲渡禁止に違反したこと自体は消滅請求事由とは
されていませんが、配偶者居住権の譲受人に建物を
使用収益させることにより、消滅請求をする事ができます。